はじめに
「人は、自分の生まれ育つコミュニティの一員になりたいと感じ、学び、育っていく。
そして、社会の中で存続し続けるために、必要な技術、知識を身につけていく」
と私たちは考えています。
ことば、計算、コミュニケーションの力・・・
自分で必要性を感じたときに、持ち備えたエネルギーを最大限に活用し、自分のものにしていきます。
自発的な動機に基づく行動は、誰かにやらされているわけではないため、スムーズに負担なく進んでいきます。
インターネットの普及の様子から明らかなように、この世に情報はあふれ出しています。
そして、今も、次々に新しい情報が発信され続けています。
膨大な情報の中で何を知り、覚え、身につけるべきかを限定してしまってはもったいないほど、これからを生きる子どもたちの世界は、無限の可能性を秘めています。
一昔前を生きてきた大人が、未来を生きるこどもたちが学ぶべきことを決めることはできません。
だとしたら、子どもたちは何を学んでいくのか・・・
自分に必要な情報を見極める力、自分に必要なものを身につける力、それを発揮する力、
自分を幸せに感じる力、他者の存在を認め幸せを願う力・・・
こうしたものを学んでいくことで、未来を生きやすくなるのではないかと思うのです。
私は、サドベリーバレースクールで行われているような教育スタイルこそが、その目的に、最短で最適なものだと信じています。
一般社団法人 三河サドベリースクール・シードーム 代表理事 黒柳 佐智代